狭小空間を賢く工夫
理想の都心ライフを実現

design 2018.10.12

“都心にマイホームを建てる”そんな憧れを一度は抱いたこともあるのではないでしょうか。都心には多くの企業のオフィスや学校をはじめ、大病院や商業施設など大抵のものは揃い、通勤や通学、買い物など生活における利便性の高さは他の地域の比ではありません。しかし、実際にマイホームを建てるとなると土地が高価格であったり、手に入ったとしても敷地面積が狭くいびつな形をしていたり、なかなか望み通りの条件には出会えないこともしばしば。せっかく憧れの街に家を建てたとしても不便を感じることの方が多く、理想とはかけ離れた生活になってしまうこともあります。そこで今回は、狭小住宅に効果的な間取りや狭小地に住居を建てるメリットについてご紹介します。

絶対採用! 狭小住宅を快適な間取りにする方法

狭小住宅では、その土地や空間が持つポテンシャルを最大限に引き出す工夫が不可欠です。そのため“窓を大きく、数を増やし自然光を多く取り込む”、また“吹き抜け空間や3階建てを採用し、狭さを感じさせない”など様々な手法が講じられることとなります。その中でも特に実用的で快適な生活を叶えてくれる間取りは以下の4つの方法が挙げられます。

(1)スキップフロア
スキップフロアとは、一階や二階など階層ごとにフロアを区切るのではなく、一つの空間に中二階や中三階を設けた構造設計のことを言います。この場合、階層ごとに廊下を設ける必要がなく、そのぶん居住スペースとして利用できる利点があります。また各フロアが縦方向で一つに繋がっているので、従来の空間よりも奥行きや高さが生まれ、実面積よりも広く感じることができます。さらに中二階や階段等を設けたことで新たに生まれる下部空間を、収納や居住スペースに活用するなど、これまでの間取りとは大きく異なった非常にユニークな住空間での生活が楽しめます。

(2)中庭
狭小地にありがちな細長い土地や奥まった土地の場合、住宅を建てた時に奥の部屋ほど自然光は届きにくく、風通しも悪くなります。そんな問題を解決するのが中庭の存在です。間に天井のない空間を設けることで奥の居室にも光が届きやすくなり、風通しもよくなります。また屋外でありながらプライバシーが保護された空間であるため、通りや隣家の目を気にすることなく子どもをのびのびと遊ばせたり、植栽する植物によっては四季折々の自然を楽しんだり、生活にちょっとした彩りを与えてくれます。

(3)地下
狭小住宅では地下を活用することも有効的な手段です。2000年に建築基準法の改正が行われたことで、一定条件を満たせば居室としても利用できるようになりました。そのため地下室を設ければ、予定していた部屋数に一部屋を追加させることができます。また地下室は住宅部分の「延床面積の3分の1を限度として、容積に計算しない」とも法律で決められています。居室として使用しなくても、その広さの面積だけ住空間として増すわけですから収納や趣味部屋としても活用できます。

ちなみに、居室として利用するための条件とは以下の通りです。
・からぼり(ドライエリア)等に面する開口部が設けられているか
・換気設備が設けられているか
・湿度を調節する設備が設けられているか
・防水、土圧、水圧、及び地震等に対する構造耐力は安全であるか

(4)屋上・ルーフバルコニー
「庭付き一戸建て」。こんな言葉が流行した時代もありましたが、狭小住宅ではそんなスペースはほとんど見当たりません。それでも庭を持つ憧れが捨て切れない人もいることかと思います。そういった場合、屋上やルーフバルコニーを活用することをおすすめします。そこでは洗濯物を干すことができますし、ガーデニングや家庭菜園なども楽しめます。また天気の良い日にはバーベキューや夏の暑い日にはビニールプールを広げて子どもを遊ばせるなど、庭と同等の利用価値を持たせることができます。

小規模住宅用地で受けられる税金のメリット

「固定資産税」「都市計画税」という言葉は聞いたことがありますよね。土地を購入したり、住宅を建てたりすると、その費用だけでなく税金がかかります。狭小住宅に限ったことではありませんが、以下の条件に該当していれば、それらの税金の軽減措置が受けられる場合があるのでチェックしておきましょう。また、「固定資産税」「都市計画税」だけでなく、建物や土地の名義を登録する「登記費用」も少額で済む可能性があります。少しでも支出額を抑えられれば嬉しいですよね。

固定資産税:200㎡以下の小規模住宅用地は課税額の6分の1、一般住宅地の200㎡を超える土地は3分の1に減額されます

都市計画税:200㎡以下の小規模住宅用地は課税額の3分の1、一般住宅地の200㎡を超える土地は3分の2に減額されます

登記費用:固定資産税評価額×1000分の15(売買による所有権移転登記)[平成31年3月31日まで有効]

このように、効果的な設計の工夫を取り入れながら税金面でのメリットも活かしていき、自分のライフスタイルに合った生活や理想の暮らしを実現していきましょう。

ルカーサデザインでは、快適で充実した都心ライフが過ごせるようアドバイスも行っています。ぜひ一度相談しにいらしてください。

(この記事は2018年10月時点の税制をもとに執筆しています。)

Architect Interview

大松 篤郎 西川 大祐
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