IHクッキングヒーターで安全、クリーンなキッチンをつくろう!

life 2018.08.28

住まいづくりにおいて、キッチンは重要なこだわりポイント。シンクや収納のデザインも大切ですが、調理の要となる加熱器具も、いろいろな角度から検証し、正しく選びたいところです。近年では、これまで主流だったガス式ではなく、IH(インダクションヒーティング:電磁誘導加熱)クッキングヒーターを導入する家庭も増えてきました。ここでは、そのメリットを紹介していきます。

安全性がウリ IHのメリット

IHクッキングヒーターは、埋め込まれた磁力発生コイルに電流が流れた際に発生する磁力線が、鍋やフライパンを通ることでうず電流となり、その電気抵抗によって発熱する仕組みになっています。2015年に発表された「二酸化炭素排出実態調査・環境省」というデータによると、IHクッキングヒーターの普及率は約23%。その機能の進化とともに、採用する住まいの割合も増えてきています。

IHクッキングヒーターのもっとも大きなメリットといえば、その安全性でしょう。火を使わないため、火災や火傷といったアクシデントの危険はガスコンロと比べて極めて低くなります。ガスコンロでよく見られる衣服に火が燃え移るというような心配はありませんし、漏れたガスに引火して爆発するというような大きな事故も起こることはないでしょう。
多くの場合、温度センサーがついているので、うっかり電源を消し忘れたとしても、油などが加熱して発火する恐れも低いといえます。

またガスコンロのように、五徳やガス噴出口などの出っ張りがなく、天板はフラットなので、汚れを拭き取るのが楽。キッチンをキレイに保つことができるというメリットも見逃せません。ガスと比べてコンロ周辺に上昇気流が起こることも少ないので、油の飛び散りも抑えられるという衛生上の利点もあります。

その他、熱効率が良いためガスコンロより加熱時間が短くて済む、熱源からの熱風がないのでキッチンが暑くならない、二酸化炭素が発生しないのでキッチン内の空気をクリーンに保てるといったようなメリットも挙げることができます。

IHを導入した方がいい家庭の特徴

安全で清潔というメリットから、IHクッキングヒーターは、子どもやお年寄りなどがいる家庭に向いています。
気になるランニングコストは、使用状況や主に使う時間帯などによって大きく異なるので一概にはいえませんが、大まかに比べると、IHはプロパンガスより安く、都市ガスより高いという構図になります。ですから、住んでいる地域に都市ガスが供給されていないという家庭にも一考の価値はあるでしょう。また、「オール電化住宅にしたい」「キッチンの清潔さを重視している」という家庭も、IH派として考えることができます。
いずれにせよ、IHとガスコンロのどちらを選ぶにしても、一度設置したキッチンを途中で変更するのは大変な負担になってしまいます。建築家や施工会社のアドバイスも聞き、注文建築の計画段階で方向性を決めてIHクッキングヒーター vs ガスコンロの結論を出すようにすることが大切です。

中華だって問題なし! オールラウンドに料理ができる

最後に、料理のメニューからIHクッキングヒーターの優れている点を考えてみましょう。
IHの特徴は、なんといっても火力が安定していること。タイマーもついているので、シチューなど長時間の煮込み料理は得意です。ガスコンロのように、吹きこぼれによる立ち消えの心配もなく、弱火でじっくり煮込むことができます。
また、鍋の底面だけを加熱するIHは熱効率がよいため、大量の水を沸かす必要があるパスタも短時間で調理をすることが可能です。

反面、「鍋振りができないので、中華料理は苦手」とされているIH。でも、果たして本当にそうなのでしょうか。確かにIHで鍋振りをする場合、コンロから離した時点で鍋を感知できなくなるため、加熱が止まってしまいます。しかし「IHなら、鍋を振らなくても、おいしい中華料理はできる!」と考えることもできます。
そもそも中華料理で鍋を振るのは、素材と油や調味料を混ぜる意味合いと同時に、ガスコンロの炎で鍋の側面からも加熱するためです。IHの場合、鍋底を加熱する仕組みなので、あえて鍋肌に食材を当てる必要はなく、混ぜるのは鍋底だけでOK。鍋振りは「できない」のではなく、「不要」なのです。わざわざ重い中華鍋を振らなくても、パラパラのチャーハンを作ることができます。

このように、あらゆる料理に対応できるのがIHクッキングヒーターの大きな利点。IHを使用した料理のレシピ本は多数出版されていますし、ほとんどのIHクッキングヒーターには取扱説明書にレシピ集もついてきます。
グリル部分で使用する皿やオーブン皿を使えば、焼き魚や肉のローストだって簡単。IHクッキングヒーターを使いこなして、料理の幅を広げてみてください。

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大松 篤郎 西川 大祐
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